「複数のシステムへ同じ情報を入力している」
「CSVをダウンロードして別のシステムへ毎日アップロードしている」
「フォームへ入力された内容を顧客管理システムへ自動登録したい」
「会計ソフトや予約システムなどを自社システムと連携したい」
このような場合は、API連携によって業務を自動化できる可能性があります。
APIとは、異なるシステムやWebサービス同士がデータや機能をやり取りするための仕組みです。
APIを利用すると、一方のシステムで登録された情報を別のシステムへ自動で送ったり、必要なデータを取得したりできます。
現在では、Webサービスや業務システムをAPIで接続し、機能を拡張する開発は一般的に利用されています。APIを使うことで、外部サービスの機能をゼロから作らずに既存システムへ組み込むこともできます。
例えば、次のような連携が可能です。
- Webフォームから顧客管理へ自動登録する
- ECサイトの注文を在庫管理へ反映する
- 予約情報をGoogleカレンダーへ登録する
- 売上データを会計システムへ送る
- 問い合わせ内容をSlackへ通知する
- AI APIを既存システムへ組み込む
- 決済結果を自社システムへ反映する
- 外部システムからデータを定期取得する
API連携は、特に「同じ情報を何度も入力している企業」と相性のよい業務改善方法です。
この記事では、API連携開発を外注する方法、連携できる業務、開発費用、APIがない場合の対応、依頼先の選び方を解説します。
API連携とは
APIは「Application Programming Interface」の略称です。
簡単に説明すると、
システム同士が決められた方法で情報をやり取りするための窓口
です。
例えば、自社の顧客管理システムとメール配信サービスを連携する場合を考えます。
API連携を行わない場合は、次のような作業になることがあります。
顧客管理システムからCSVを出力
↓
メール配信サービスを開く
↓
CSVをアップロード
↓
エラーを確認
↓
配信リストを更新
API連携すると、次のようにできます。
顧客管理システムへ顧客を登録
↓
APIを利用してメール配信サービスへ自動登録
人による転記やCSV操作を減らせます。
デジタル庁が提供している各種サービスでも、APIを利用して別システムとのデータ連携を行う仕組みが公開されています。APIは行政サービスを含め、異なるシステム間で情報を連携するための一般的な方式です。
API連携で解決できる業務
API連携が特に効果を発揮するのは、複数システム間で人が情報を移している業務です。
例えば、次のような状態です。
- 同じ顧客情報を2つ以上のシステムへ入力している
- CSVを毎日ダウンロードしている
- Excelへ転記してから別システムへ登録している
- システムの更新内容をメールで担当者へ伝えている
- 注文情報を在庫管理へ手入力している
- 売上を会計ソフトへ入力し直している
システム同士がAPIを提供していれば、一連の処理を自動化できる可能性があります。
フォームと顧客管理システムを連携する
Webサイトのお問い合わせフォームや申し込みフォームから送信された情報を、顧客管理システムへ自動登録します。
API連携前
問い合わせフォームを受信
↓
メールを確認
↓
担当者が顧客管理システムを開く
↓
会社名・氏名・メールアドレスを転記
↓
問い合わせ内容を登録
API連携後
問い合わせフォームを受信
↓
APIで顧客情報を自動登録
↓
担当者へ通知
問い合わせ件数が多い企業では、転記時間だけでなく登録漏れを減らせます。
ECサイトと在庫管理を連携する
ECサイトで注文が発生した際に、在庫管理システムへ注文情報を送信します。
例えば、
- 商品コード
- 注文数量
- 注文日時
- 顧客情報
- 注文ステータス
などを連携できます。
ECサイトで注文
↓
API連携
↓
在庫数を更新
↓
出荷対象として登録
↓
担当者へ通知
ECサイトと在庫管理が別々の場合、API連携によって二重入力を減らせます。
予約システムとGoogleカレンダーを連携する
予約が入った際に、Googleカレンダーへ予定を自動登録できます。
連携する情報は次のような内容です。
- 顧客名
- 予約日時
- 担当者
- 場所
- サービス内容
- 備考
予約変更やキャンセル時に、カレンダー側も更新することも可能です。
顧客管理とメールを連携する
顧客管理システムのステータス変更をきっかけに、メールを送信します。
例えば、
案件ステータスを「見積送付」に変更
↓
API連携
↓
メール配信サービスへ送信依頼
↓
顧客へメール送信
↓
送信結果を顧客管理へ保存
という仕組みです。
メール送信だけでなく、送信履歴を顧客情報へ残すこともできます。
システムとSlack・チャットを連携する
重要なイベントが発生したときに、Slackなどへ通知します。
- 新規問い合わせ
- 新規注文
- 予約
- 入金
- エラー
- 在庫不足
- 申請
- 承認依頼
例えば、問い合わせフォームを受信した際に次のような通知を送れます。
新規問い合わせがありました
会社名:株式会社○○
担当者:山田様
問い合わせ種別:システム開発
担当:営業チーム
担当者がシステムを定期的に確認しなくても、重要な情報に気づきやすくなります。
会計システムと連携する
販売管理や顧客管理から、売上や請求データを会計システムへ連携します。
- 売上
- 請求
- 入金
- 取引先
- 勘定科目
- 金額
- 日付
手入力やCSVアップロードが必要な業務を減らせる可能性があります。
ただし、会計情報は誤登録の影響が大きいため、連携前のデータチェックやエラー時の処理が重要です。
決済サービスと自社システムを連携する
クレジットカード決済などのサービスとWebシステムを連携します。
例えば、
利用者が決済
↓
決済サービスで処理
↓
決済結果をAPI・Webhookで通知
↓
自社システムの支払状況を更新
↓
利用者へ完了メール
といった処理です。
自社でカード番号などの決済情報を直接管理せず、決済サービスを利用する構成が一般的です。
AI APIと業務システムを連携する
生成AIを既存システムへ追加する場合にもAPIを利用できます。
例えば、
- 問い合わせ内容の分類
- 顧客履歴の要約
- メール返信案の作成
- PDFからの情報抽出
- 社内資料への質問回答
- 報告書の下書き
- 商品説明文の作成
などです。
問い合わせを受信
↓
AI APIへ送信
↓
問い合わせ内容を分類
↓
返信案を生成
↓
担当者が確認
↓
送信
AIだけを単独で利用するのではなく、既存の顧客管理や問い合わせ管理へ組み込むことで、実際の業務フローとして利用できます。
API連携とWebhookの違い
API連携では、別システムへ情報を取得しに行く方法があります。
例えば、
自社システム
↓
「新しい注文はありますか?」
↓
ECサイトAPI
これを一定時間ごとに繰り返します。
一方、Webhookは、イベントが発生した際に相手側から通知してもらう仕組みです。
ECサイトで注文
↓
Webhook
↓
自社システムへ即時通知
API
こちらから相手へ情報を取りに行く、または情報を送ります。
Webhook
相手側で何かが発生した際に通知してもらいます。
実際のシステムでは、APIとWebhookを組み合わせることも多くあります。
API連携とCSV連携の違い
システム同士を連携する方法はAPIだけではありません。
CSVファイルを利用する方法もあります。
| 比較項目 | API連携 | CSV連携 |
|---|---|---|
| 自動化 | しやすい | 手動になる場合がある |
| リアルタイム性 | 高くしやすい | 基本的に低い |
| 初期開発 | 必要 | 比較的簡単 |
| 対応サービス | APIが必要 | CSV入出力があれば可能 |
| データ量 | API仕様による | 大量処理に向く場合もある |
| エラー処理 | 開発が必要 | ファイル単位で確認可能 |
| 運用 | 自動化しやすい | ファイル管理が必要 |
毎月1回だけ連携する業務であれば、CSVで十分な場合もあります。
一方、
- 毎日何度も転記している
- リアルタイム性が必要
- 手作業をなくしたい
という場合はAPI連携が向いています。
API連携とRPAの違い
RPAやブラウザ自動操作でも、システム間の転記を自動化できます。
例えば、
システムAを開く
↓
データをコピー
↓
システムBへログイン
↓
入力欄へ貼り付け
↓
保存
という操作を自動化します。
一方、API連携では画面を操作しません。
システム内部で直接データをやり取りします。
API連携のメリット
- 画面変更の影響を受けにくい
- 処理が高速
- 安定しやすい
- 大量データを扱いやすい
- エラー結果を取得しやすい
RPA・ブラウザ操作が向いている場合
- APIが提供されていない
- CSV連携もない
- 操作対象が既存システム
- 人が行う画面操作しか方法がない
APIが利用できる場合は、基本的にはAPI連携を優先して検討します。
REST APIとは
現在のWebサービスでは、RESTと呼ばれる考え方に基づいたAPIが広く利用されています。
REST APIでは、URLで対象となるデータを指定し、HTTPメソッドを利用して操作します。
代表的な処理は次のとおりです。
GET
データを取得する
POST
新しいデータを登録する
PUT / PATCH
既存データを変更する
DELETE
データを削除する
REST APIは、Webサービス、スマートフォンアプリ、外部システム連携などで広く利用されています。
ただし、APIごとに仕様は異なります。
開発時には、対象サービスのAPIドキュメントを確認する必要があります。
API連携開発で最初に確認すること
API連携を検討する際は、いきなりプログラムを作るのではなく、対象システムがAPIを提供しているか確認します。
APIが公開されているか
サービスの公式サイトや開発者向けページを確認します。
「API」「Developers」「開発者向け」「外部連携」などのページがあるか調べます。
APIで必要なデータを取得できるか
APIが存在しても、すべての情報を取得できるとは限りません。
例えば、
- 顧客情報は取得できる
- 注文情報は取得できる
- 在庫情報は取得できない
といった場合があります。
必要なデータとAPI仕様を照合します。
データを登録・更新できるか
APIによっては、参照専用の場合があります。
例えば、
顧客情報を取得
○
顧客情報を登録
×
顧客情報を更新
×
というAPIもあります。
取得だけなのか、登録や更新もできるのか確認します。
API利用に料金がかかるか
API自体は無料でも、特定の料金プランでなければ利用できないサービスがあります。
- 有料プラン限定
- API利用回数に応じた従量課金
- 月ごとの利用上限
- 追加契約が必要
開発費用だけでなく、継続的なAPI利用料金も確認します。
APIの利用回数制限
APIには、一定時間内にアクセスできる回数が設定されていることがあります。
例えば、短時間に大量のデータを取得すると制限される可能性があります。
その場合は、
- 一括取得する
- 処理を分割する
- キャッシュを利用する
- 実行間隔を空ける
などの設計が必要です。
認証方法
APIでは、第三者が自由にデータへアクセスできないよう、認証を行います。
代表的な方式は次のとおりです。
- APIキー
- OAuth
- アクセストークン
- クライアントID・シークレット
- JWT
どの方法が必要かはサービスによって異なります。
APIがない場合はどうする?
連携したいサービスがAPIを提供していないこともあります。
この場合、すぐに連携を諦める必要はありません。
いくつかの方法があります。
CSVで連携する
システムがCSV出力・取り込みへ対応していれば、ファイルを利用できます。
例えば、
システムAからCSVを出力
↓
Pythonで自動変換
↓
システムB向けCSVを作成
↓
システムBへ取り込み
完全自動ではなくても、加工部分だけ自動化できます。
メールを利用する
システムから送信されるメールを取得し、内容を解析する方法があります。
例えば、
注文メールを受信
↓
注文番号・商品・数量を取得
↓
管理システムへ登録
ただし、メール形式が変更された場合は修正が必要です。
ブラウザ操作を自動化する
APIやCSVがない場合、Playwrightなどを利用して画面操作を自動化できる可能性があります。
ただし、対象サービスの利用規約や仕様を確認する必要があります。
また、画面変更によって動かなくなるリスクがあります。
既存サービスを変更する
長期的な業務効率を考えた場合、APIが利用できる別サービスへ切り替えた方がよいこともあります。
特に、今後ほかのシステムとの連携を増やしたい企業では、APIの有無もサービス選定条件に含めることが重要です。
API連携開発の費用
API連携の費用は、連携するサービス、認証方式、データ量、処理内容などによって大きく変わります。
既存Webアプリへの単純なシステム連携機能では、5万円〜40万円程度が一つの参考値として紹介されています。ただし、独自システムや複雑なデータ変換が必要な場合は、これを大きく上回ることがあります。
目安としては、次のように考えます。
| 開発内容 | 費用の考え方 |
|---|---|
| 単純なAPI取得 | 比較的小規模 |
| 1サービスへのデータ登録 | 小〜中規模 |
| 双方向データ同期 | 中規模以上 |
| 複数APIの連携 | 中〜大規模 |
| Webhookを含むリアルタイム連携 | 中規模以上 |
| API+管理画面 | Webシステム開発を含む |
| 決済・会計など重要データ | テスト・例外処理が増える |
| AI API連携 | 利用量・データ処理で変動 |
API連携だけでなく、システム全体の改修が必要になると費用は増えます。
API連携の費用を左右する要素
連携するサービス数
システムA → システムB
だけなら比較的単純です。
一方、
EC
↓
在庫管理
↓
販売管理
↓
会計
↓
Slack
のように複数サービスをつなぐと、設計・テスト・エラー処理が増えます。
一方向か双方向か
一方向の連携は比較的単純です。
フォーム
↓
顧客管理
双方向になると複雑になります。
システムA
⇅
システムB
両方で同時にデータが変更された場合、どちらを正しい情報とするか決める必要があります。
データ変換の複雑さ
例えば、
システムA
東京都
システムB
13
のようにデータ形式が異なる場合、変換処理が必要です。
- コード変換
- 日付変換
- 金額変換
- 商品マスター照合
- ステータス変換
- 必須項目補完
変換ルールが多いほど開発工数が増えます。
認証の複雑さ
単純なAPIキーだけなら比較的容易です。
OAuthなど、ユーザーごとに認証が必要な場合は、ログインやトークン更新などの実装が増えます。
リアルタイム連携
1日に1回同期する仕組みより、変更直後に即時反映する仕組みの方が設計が複雑になることがあります。
エラー処理
実務で利用する場合は、APIが失敗したときの処理が重要です。
- 再実行する
- エラーを保存する
- 担当者へ通知する
- 一部だけ成功した場合を処理する
- 重複登録を防ぐ
正常時だけ動くプログラムでは不十分です。
API連携開発を外注する流れ
1.現在の手作業を整理する
まず、どのシステム間で何を転記しているか確認します。
例えば、
問い合わせフォーム
↓
担当者がメールを確認
↓
顧客管理へ登録
↓
Slackへ投稿
↓
Googleカレンダーへ予定登録
という業務です。
2.自動化したい部分を決める
すべてを連携する必要はありません。
例えば、
第1段階
フォーム → 顧客管理
第2段階
顧客管理 → Slack
第3段階
顧客管理 → Googleカレンダー
というように小さく進められます。
3.APIの提供状況を調査する
連携対象サービスのAPIドキュメントを確認します。
- APIがあるか
- 取得できるデータ
- 登録できるデータ
- 認証方法
- 利用料金
- 回数制限
- Webhook
- テスト環境
を調査します。
4.データの対応関係を整理する
例えば、
フォーム側
company_name
顧客管理側
customerCompanyName
のように、システムごとの項目を対応させます。
この作業をデータマッピングと呼ぶことがあります。
5.エラー時の処理を決める
API連携では、必ず失敗する可能性を考えます。
例えば、
顧客管理への登録成功
↓
Slack通知失敗
というケースがあります。
この場合、
- 全処理をやり直す
- Slackだけ再実行する
- 管理者へ通知する
などを決めます。
6.開発・テストする
本番データをいきなり使用せず、可能であればテスト環境やテストデータを利用します。
7.本番環境へ導入する
本番用のAPIキーやアカウントを設定します。
認証情報は、ソースコードへ直接書き込まず、安全な方法で管理します。
8.ログ・通知を確認する
本番導入後は、連携処理が正常に実行されているか確認できるようにします。
- 実行日時
- 処理件数
- 成功
- 失敗
- エラー内容
などを記録します。
API連携を外注する前に準備するもの
詳細な仕様書がなくても相談できます。
最低限、次の情報があると進めやすくなります。
- 連携したいサービス名
- 現在の業務手順
- 手入力している情報
- 1日の処理件数
- 希望する連携タイミング
- 現在使用しているCSV
- システムの管理権限
- API契約の有無
- 希望納期
- 予算
特に重要なのは、現在の作業を具体的に説明することです。
「Salesforceと○○をAPI連携したい」と技術から考えるより、
「この転記作業をなくしたい」
と伝えた方が、別の解決方法も含めて検討できます。
API連携の外注先
フリーランスエンジニア
小規模なAPI連携であれば、フリーランスへ直接依頼する方法があります。
メリット
- 開発者へ直接相談できる
- 小さな機能追加を依頼しやすい
- 開発会社より間接費を抑えやすい
- 仕様変更を相談しやすい
- 継続的な改善を依頼しやすい
注意点
- 得意分野に個人差がある
- 大規模なシステムには向かない場合がある
- 保守体制を確認する必要がある
- APIだけでなく既存システムの技術も理解する必要がある
システム開発会社
次の場合は、システム開発会社が適しています。
- 複数の基幹システムを連携する
- 大規模なデータ移行がある
- 高度なセキュリティ要件
- 大人数の開発体制が必要
- 24時間の監視が必要
- 複数部署をまたぐプロジェクト
SaaS導入支援会社
Salesforce、kintoneなど、特定製品を中心とした連携では、製品に詳しい導入支援会社が適する場合があります。
業務自動化エンジニア
APIだけでなく、
- Python
- GAS
- n8n
- Webhook
- CSV
- Webシステム
などを使い分けられるエンジニアへ依頼すると、APIが使えない場合も別の方法を検討できます。
API連携の外注先を選ぶポイント
APIの経験だけでなくWebシステムを理解しているか
API連携は、単にAPIへアクセスするだけではありません。
- データベース
- 認証
- エラー処理
- 権限
- ログ
- セキュリティ
など、Webシステム全体を理解する必要があります。
業務フローまで確認してくれるか
依頼されたAPIをそのまま接続するだけではなく、
「そもそもこの連携が必要なのか」
まで確認できる依頼先が適しています。
APIがない場合も対応できるか
APIがなければ何もできない開発者より、
- CSV
- GAS
- Python
- Webhook
- ブラウザ自動化
- 既存サービス変更
などの代替案を提案できる方が柔軟です。
エラー処理を説明できるか
API連携で重要なのは正常時より、失敗時です。
「APIが止まった場合にどうなるか」を説明できる依頼先を選びます。
セキュリティを考慮しているか
APIキー、アクセストークン、パスワードなどを安全に管理する必要があります。
特に顧客情報や個人情報を扱う場合は重要です。
ソースコードを受け取れるか
契約終了後も別の開発者へ引き継げるようにします。
- ソースコード
- API設定
- 環境変数
- データマッピング
- 実行方法
- エラー処理
などを共有できる状態が望まれます。
API連携で失敗しやすいケース
APIがあると思って開発を始める
対象サービスが必要なAPIを提供していない場合があります。
最初に仕様調査が必要です。
APIの利用プランを確認していない
上位プランのみAPIを利用できるケースがあります。
開発後の月額料金も確認します。
正常系だけ開発する
APIは、
- メンテナンス
- タイムアウト
- 利用制限
- 認証エラー
などで失敗することがあります。
エラー処理が必要です。
重複登録を考慮していない
例えば送信後に応答だけ取得できなかった場合、
「もう一度実行すると二重登録される」
可能性があります。
注文や決済などでは特に注意が必要です。
双方向同期を複雑にしすぎる
システムAとシステムBの両方で同じデータを変更すると、
「どちらが最新か」
という問題が発生します。
可能であれば、データの正本となるシステムを一つ決めます。
APIの仕様変更を考えていない
外部サービスのAPIは変更される可能性があります。
長期間利用する場合は、保守方法を決めておきます。
APIキーをコードへ直接書く
ソースコードが漏えいすると、APIキーまで漏れる可能性があります。
認証情報を安全に管理します。
API連携のセキュリティで確認すること
認証情報を安全に保存する
- APIキー
- クライアントシークレット
- アクセストークン
- パスワード
などを安全に管理します。
必要最低限の権限を与える
読み取りだけでよい処理に、削除権限まで与える必要はありません。
必要最低限の権限にします。
通信を暗号化する
外部APIとの通信にはHTTPSを利用します。
ログへ機密情報を残しすぎない
デバッグ用ログへ、
- パスワード
- APIキー
- 個人情報
などをそのまま保存しないようにします。
エラー時のデータ状態を確認する
途中まで処理された場合でも、データの整合性が崩れないように設計します。
API連携は小さく始めるのがおすすめ
最初から5つ、10個のシステムをすべて連携する必要はありません。
例えば、
現在
フォーム
↓
Excel
↓
顧客管理
↓
メール
↓
Slack
という業務の場合、
まずは、
フォーム
↓
顧客管理へ自動登録
だけを開発します。
効果を確認した後、
顧客管理
↓
Slack通知
を追加できます。
小さく始めることで、
- 初期費用
- 開発期間
- 仕様変更
- 障害リスク
を抑えられます。
hiro-dev-labのAPI連携開発
hiro-dev-labでは、中小企業や個人事業主向けに、Webシステム・業務システムのAPI連携開発を行っています。
「APIを使いたい」という技術的な相談だけでなく、
現在どの作業を手作業で行っているか
から確認します。
対応内容の例は次のとおりです。
- Webフォームとの連携
- 顧客管理システムとの連携
- 予約システムとの連携
- 在庫管理との連携
- Google Workspaceとの連携
- Slackなどへの通知
- AI API連携
- Webhookの受信・送信
- CSV連携の自動化
- Pythonによるデータ変換
- GASによるGoogleサービス連携
- 既存WebシステムへのAPI機能追加
- APIがないサービスの代替方法の検討
- 定期バッチ処理
- エラー通知・ログ管理
Java、Python、TypeScriptを使ったWebシステム開発に対応しているため、API連携だけでなく、既存システム側の改修や管理画面の追加も含めて検討できます。
既存サービスだけで解決できる場合やCSV連携で十分な場合は、無理に複雑なAPI連携を開発しません。
千葉市内では、必要に応じて対面で現在の業務や使用システムを確認できます。
オンラインであれば、千葉県内・全国から相談可能です。
API連携開発に関するよくある質問
APIがあるか分からなくても相談できますか?
相談できます。
利用しているサービス名を確認し、APIの有無や利用条件を調査します。
APIがないサービスでも自動化できますか?
CSV、メール、GAS、Python、ブラウザ操作など、別の方法を検討できる場合があります。
2つのシステム間の転記だけでも依頼できますか?
対応可能です。
小規模なAPI連携から相談できます。
CSVの取り込みをAPIに変更できますか?
対象システムにAPIが用意されていれば、CSVの手作業を減らせる可能性があります。
Googleスプレッドシートとも連携できますか?
Google APIやGoogle Apps Scriptを利用して連携できます。
Slackへ自動通知できますか?
WebhookやAPIを利用して、システム上のイベントをSlackへ通知できます。
AIと既存システムを連携できますか?
対応可能です。
文章の要約、分類、返信案作成などのAI機能を既存Webシステムへ追加できます。
リアルタイムに連携できますか?
対象サービスがWebhookなどに対応していれば、イベント発生直後に処理できる場合があります。
API連携後の保守は必要ですか?
外部サービスの仕様変更、認証方式の変更、業務変更などで修正が必要になる場合があります。
仕様書がなくても依頼できますか?
問題ありません。
現在行っている転記やCSV作業を確認し、連携方法を整理します。
システム間の二重入力を減らしたい方へ
異なるシステムを導入するたびに、必ずしも業務が効率化するとは限りません。
それぞれのシステムが独立していると、
システムAへ入力
↓
Excelへ転記
↓
システムBへ入力
↓
担当者へメール
という新しい手作業が生まれることがあります。
API連携を利用すると、このシステム間の作業を自動化できる可能性があります。
- 同じ情報を何度も入力している
- CSVを毎日アップロードしている
- 問い合わせを顧客管理へ手入力している
- 注文と在庫を別々に管理している
- システムの更新をSlackへ自動通知したい
- 会計システムへデータを連携したい
- AIを既存システムへ追加したい
- APIが使えるか分からない
- APIがない場合の代替案も相談したい
このような段階から相談できます。
hiro-dev-labでは、現在の業務フローを確認し、API、Webhook、CSV、GAS、Pythonなどから、費用と運用に合った連携方法を提案・実装します。
API連携・システム間の業務自動化について相談する