「業務上の課題を解決するSaaSを作りたい」
「既存のExcel業務をWebサービス化して販売したい」
「小規模からSaaS事業を始めたい」
このように考えたとき、最も注意したいのが最初から機能を作りすぎることです。
SaaSというと、
- 会員登録
- ログイン
- ダッシュボード
- 課金
- 権限管理
- 通知
- API連携
- 分析
- 管理画面
- スマートフォン対応
など、多くの機能が必要に見えます。
しかし、小規模SaaSの立ち上げで最初に検証するべきなのは、
「この機能を作れるか」ではなく、「顧客がお金を払ってでも解決したい課題なのか」
です。
そのため、最初から完成形を目指す必要はありません。
まずはMVP(Minimum Viable Product:価値を検証できる最小限の製品)を作り、実際の顧客に使ってもらいながら改善する方法が現実的です。
例えば、
「Excelで在庫管理している中小企業向けSaaS」
なら、最初からAI需要予測や高度な分析機能を作る必要はありません。
まず、
- 商品を登録できる
- 入庫・出庫を登録できる
- 現在庫を確認できる
- 在庫履歴を確認できる
という基本機能だけでも、顧客課題を検証できます。
この記事では、小規模SaaSの立ち上げ方について、最初に作るべき機能、後回しにできる機能、開発前に整理したいポイントまで具体的に解説します。
小規模SaaSとは
SaaSは「Software as a Service」の略で、インターネット経由で利用するソフトウェアサービスです。
ユーザーはパソコンへソフトウェアをインストールするのではなく、ブラウザなどからサービスを利用します。
例えば、
- 顧客管理
- 案件管理
- 在庫管理
- 予約管理
- 勤怠管理
- 請求管理
- タスク管理
- 営業支援
- AI業務支援
などがあります。
小規模SaaSの場合、最初から数万人のユーザーを想定するのではなく、
「特定業種の10社」
「地域の事業者50社」
「特定業務に困っている100ユーザー」
など、対象を絞って始める方法があります。
特に小さな事業者の場合、大手SaaSでは細かい業務に合わないことがあります。
そこに小規模SaaSの機会があります。
小規模SaaSは「機能」より「課題」から考える
SaaSを作るときによくある失敗が、
「こんなシステムを作れば売れそう」
という機能起点で始めることです。
例えば、
「AIで自動分類できる顧客管理システムを作ろう」
と考えるより、
「営業担当者が顧客情報をExcelで管理していて、担当者変更時に情報を引き継げない」
という課題から考えたほうが、必要な機能が明確になります。
現状
顧客情報をExcelで管理
↓
課題
- 複数人で編集しにくい
- 誰が更新したか分からない
- 商談履歴が残らない
- 担当者別にファイルが分かれている
↓
要求
- 顧客情報を一元管理したい
- 商談履歴を残したい
- 担当者を設定したい
- チームで共有したい
↓
SaaSの機能
- 顧客登録
- 顧客一覧
- 顧客検索
- 商談履歴
- 担当者設定
という順番です。
小規模SaaSでは、課題が明確であるほど少ない機能でも価値を提供しやすくなります。
小規模SaaS立ち上げの基本ステップ
一般的には、次のような流れで進めます。
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- 顧客課題を見つける
↓ - 対象ユーザーを絞る
↓ - 現在の業務を確認する
↓ - MVPの機能を決める
↓ - プロトタイプを作る
↓ - MVPを開発する
↓ - 最初の顧客に使ってもらう
↓ - フィードバックを集める
↓ - 改善する
↓ - 課金・営業を拡大する